私が米軍で働いていた際、「オスプレイが飛んでるのを見ると気分が悪くなる」と海兵隊出身の友人に心を許して正直な気持ちを打ち明けました。もちろん友人は「なぜ?」と訊きましたが、私は答えられず、結果的に友人を不快にさせてしまいました。
また、英会話クラブで知り合った本土出身の友人が、翁長知事を非難したり靖国問題を肯定的に語り始めるたび、私はただ頷いて聞き流すことしかできませんでした。反論すると自分が感情を抑えられないのではとなんとなく恐れを感じたのです。その理由は自分でも分からず、不思議に思うばかりでした。
ある日、蟻塚亮二先生の『沖縄戦と心の傷』を読む機会がありました。本書によると、先の沖縄戦では住民の4人に1人が犠牲になり、沖縄戦体験者の4割が現在もPTSDに苦しんでいるとのこと。その罹患率はイラク戦争の2倍にものぼるとされ、さらにPTSDは親から子どもへと「感染」するという事実に大きな衝撃を受けました。
私の母は戦中、突然グラマンが現れ追いかけられた経験があり、田んぼに身を投げ出して難を逃れたと語っていました。この話を聞いた私はまるで自分がその場にいたかのような感覚を今でも引きずっています。このように、沖縄戦の影響は私を含む次世代にも色濃く残っており、この心の傷が地域社会の発展や教育機会の均等化を妨げていると感じます。
さらに悪いことに、沖縄だけが終戦から日本復帰までの27年間、教育や福祉が放置され、現在でも貧困率は他県に比べ群を抜いて日本一という厳しい現状があります。この状況が特に子供たちにどれだけ深刻な影響を及ぼしているかは計り知れません。
戦後、精神疾患や貧困問題が放置されてきた歴史を考えれば、子ども貧困の原因を親の自己責任だけで片付けることはできません。そのため、私たちがこの沖縄の現状に寄り添い支援を行うことは、日本全体の未来を考える上でも非常に重要です。
私たち「子ども食堂」の取り組みは、単に栄養豊富な食事を提供するだけではありません。偶然巡り合えた素晴らしい英語教育のコンテンツを通じて、子供たちに自信を取り戻させ、可能性を自覚させること。そしてその姿を通して保護者にも明るい未来を夢見る力を与えることが私たちの使命だと思っています。
ほんの微力な私たちですが、皆さんのお力をどうかお貸しください。この取り組みを通じて、沖縄の子供たちが夢と希望を持ち、新たな未来を切り開けるよう、温かなご支援をお願いいたします。